自分にピッタリの職だと思えた医療事務

以前5年程、医療事務として働いていた経験があります。
きっかけは医療事務講座を受講したことからでした。
30歳で結婚して転職先を探していたのですが、なかなか見つからず、
そんな時、医療事務講座の受講生募集の広告を見つけ、スキルを身につけるのもいいかと思い、この世界に飛び込むことになりました。

講座自体は、3ヶ月程度通学して修了。
その後すぐに勤務先の病院をその医療事務学校の方から紹介してもらえたので、就職もスムーズでした。

勤務先は総合病院で、2週間研修期間が設けられていました。
外来クラーク、受付、カルテ庫、会計などの部署を順番に体験していきました。
そして最終的に配属されたのは、内科の受付。
丁度内科クラークが人手不足だったとのことで、配属されたようでした。

内科での仕事は、とにかく忙しかったです。
8時半から17時半までのフルパートとして働いていました。
仕事内容は、午前中は予約患者さんの受付や診察室への案内、カルテ作成、書類作成など。
内科は他の科以上に診察室の多い科なので、受付もひっきりなしに患者さんが訪れます。
新患の人数も多いので、予想外に忙しいことがほとんどです。
その分クラークの人数も多めに配置されていますが、それでも人手が足りないぐらい忙しかったです。
椅子があっても座れず、1日中立ちっぱなしでした。

他の科だと、診察が終了する午後は落ち着いた雰囲気で業務にかかれるのですが、内科はそうはいきませんでした。
午後でもまだ診察が終わらない科もあったからです。
それぐらい患者さんの数が多い科でもありました。

患者数が多い分、翌日の準備も大変でした。
午後は次の日のカルテの準備や病名入力などをするのですが、
受付もしながらそういった業務もしていたので忙しかったです。
そのため、内科のクラークになるのを皆嫌がっているところもありました。

ですが、私は暇で時間を持て余しているよりも、
忙しい方がやりがいがあっていいと思っていたので、内科クラークになれてよかったです。
私が積極的に内科クラークの仕事をこなしているのを見た上司からは、
その頑張りを認めてくれる言葉をかけてもらえました。
仕事で頑張りを認めてもらえたのは本当に嬉しいことで、ますますやる気が湧いてきました。

特に深く考えず医療事務になりましたが、私にピッタリの職だったのかもと思えたぐらいでした。
現在は残念ながら病気をして休職していますが、またいつか病院で働きたいと思っています。
医療事務という仕事は再就職もしやすい職種だと思うので、この仕事を選んでよかったと思っています。

医療事務の受付の仕事から上手に伝えることを学んだ体験

私は20代の頃に埼玉の総合病院で医療事務の仕事をしていたことがあります。
期間は4年ほどで充実した日々が過ごせましたが、
そこで悩んだり苦しんだりしながらいくつかのことを学びました。

私は高校を出てからフリーターとしてバイト漬けの日々を送っていました。
20代の後半になる前にきちんと就職したほうがよいと考えて、
医療事務の資格を得ることにしました。
履歴書に資格なしだと私を受け入れてくれるのか不安もあったことが大きな理由でした。
それと知識を学ぶことが大切だと考えたため、資格を取ってから万全な状態で面接を受けました。

取った資格は、どうせなら一番難しいものをと挑んだ、診療報酬請求事務能力認定試験。
医療事務の資格はどれも簡単に取れるものばかりと言われる中で、これだけは別格だとされていました。
実際、みっちり半年間、寝る間も惜しんで勉強してぎりぎり合格できたくらいです。
自己採点では合格基準をわずかに上回っていた程度だったので、ラッキーもあったかもしれませんね。
勉強方法は通信講座です。
バイト代がたっぷり貯まっていたので学校に通うことも考えましたが、
バイトの時間を大幅に減らさなくてはなりません。
それは困るので、バイト以外の時間を無駄なく使える通信講座を選びました。
参考にしたサイトを紹介しておきます。
http://診療報酬請求事務能力認定試験通信講座.net/

面接先の総合病院で医療事務の仕事に受かったことで私は舞い上がりました。
これまで勉強したことで引き出しが多く持つはずでしたが、勉強のように実践はスムーズにはいきません。
特に初めて受付を任されたときは説明を求められては戸惑ってしまい、
資格を取るために学んだことを行うのみしかできませんでした。

病院を利用する人はさまざまな性格の人がいます。
世の中にさまざまな考え方をする人がいるのと同じく、
教えられたことをそのまま行うと短時間で伝わらない場合があります。
受付はスピードが勝負であり、説明や伝達にスピード感を持たないと
並んでいる人たちに余計な時間を与えてしまいます。
そのため、時間を短縮する手段が必要でした。

同僚に聞く時間がないので自分なりに追求する必要がありました。
どのようにしたらこの悩みを解消できるのだろうかと私は考えました。
瞬間的に利用客の性格を判断して、合わせた話し方をしなければいけないと思いました。

20代の若者に伝わる言葉と年配の利用者に伝わる言葉は異なる部分もありますが、
利用者の性格によって伝えた言葉の受け止め方に違いが生まれてしまいます。

丁寧な言葉使いに気を使いすぎても伝える内容のそのものが弱くなるので、
若者とお年寄りの中間の年代に向けた言葉を学ぶべきだと考えつきました。
この理由は中間の年代向けに話すことで、若者もお年寄りも大半のレベルで理解できるからです。
さらに中間の世代にも伝わるため、年代ごとに言葉を変化させる必要がなくなって、
世代に問わず物事を上手に伝えやすくなりました。

この方法を実行することで悩みを解消に導けましたし、体にかかる負担が減りました。
これまで以上にちょっとした笑顔を意識して総合病院の医療事務を行えるようになりました。
その後の私は父を亡くしたことをきっかけに総合病院をやめて家の家業を継ぐことになりましたが、
この頃の経験は現在の仕事に活かせており、医療事務との出会いに感謝しています。

なんだかほわっとして慰められた医療事務の体験談

医療事務をしていると時折患者さんと嬉しいエピソ―ドが起こることがあります。
もちろん悲しいエピソードも多いものですが、それでも嬉しいことがあるとほんわかするのです。
そんな私の医療事務の仕事中に起こったことをご紹介しましょう。

私はこの日仕事でいろいろと失敗をしてしまって、とても凹んでいたのです。
すごく忙しい時期で丁度インフルエンザの検診も立て込んでおりまして、本当に慌てていました。
そのせいで精算で何らかの間違いをしたみたいで、午前中レジがどうしても合わなくて落ち込みました。

仕事を始めて1年くらい年月が経っていただけにこの失敗は辛かったですね。
なんで間違ってしまったんだろうと激しく落ち込んでいました。

そんなときにいつもの患者さんが病院にやってきたのです。
このおばあちゃんは受付に来ると必ずと言っていいほど私に声をかけてくれる人なのです。
どうやら気に入ってくれているみたいで、よく話しかけられます。
そしていつも顔を見て「あんたの顔を見たらほっとする」と言ってくれるのです。
これがちょっと嬉しかったりしてあまり一人を特別視してはいけないけど、私の中では特別な患者さんでした。

そんなおばあちゃんが診察が終わって会計のときに「どうしたの元気ないね!」と私の様子に気づいたみたいで声をかけてくれたのです。
どうやら心配をしてくれていたみたいで、私が笑って誤魔化していたらより心配してくれました。
そしておばあちゃんは元気がない私を励ますためにタクシーで帰る前に温かいココアを奢ってくれました。

「私は孫のように思ってるから、早く元気出して仕事を頑張ってね!」と言って私の返事も待たずにココアを置いてったのです。
なんだかすごくほわっとして嬉しくなりました。
心が弱っているときだったので、本当に泣きそうになったりして感激しました。

医療事務の仕事をしているとこうやって患者さんの温かさに包まれることがあるんですよね。
こっちが励ましたり、和ませたりすることもあるけど、逆に患者さんに応援されたり、慰められることがあります。
こういう関係を作れることは本当に医療事務の魅力だなと思います。

こんなことがあって、私は凹んで落ち込んだ気持ちから浮上できました。
仕事の失敗は落ちこむけど、患者さんと絆を築いているとこういう嬉しいこともあるんだなと思います。
自販機で買ってくれたあの時のココアはとても甘くて私の心を癒してくれました。
こういうことがあるから医療事務は辞められないなと思います。